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UPDATE | 2022年08月01日

日本語を「読む」力をアップしよう ~日本語能力試験の読解はどうして難しい?~

「日本語を楽しく読む」ことを長く続けると、試験の読解がわかりやすくなります。そして、会話するときの話のトピックにもなって、会話が面白い人になります。みなさんも毎日の生活に「日本語を楽しく読む」ことをはじめてみませんか?

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みなさんは、日本語を「読む」ことは好きですか? 日本語能力試験(JLPT)の「読解」は得意ですか? 実はこれまで「JLPTの読解が得意です!」という人を聞いたことがありません(笑)


では、どうして読解が苦手な人が多いのでしょうか。その理由は「読む練習」や「読む機会」が少なすぎるからです。日本語の会話が得意な人は、日本語で会話する機会が多かったり、日本語の会話をよく聞いていたりします。読むことも「慣れ」が必要なんです。


じつは、日本語能力試験の読解の問題を解くことと「日本語を楽しく読む」ことは別の能力です。でも「日本語を楽しく読む」ことを長く続けると、試験の読解がわかりやすくなります。そして、会話するときの話のトピックにもなって、会話が面白い人になります。

みなさんも毎日の生活に「日本語を楽しく読む」ことをはじめてみませんか?


読むものはマンガでも、絵本でもいい! ~日本語で「多読」を楽しもう!~

「日本語で何かを読む」ときくと、難しい本を読まなければならないと思うかもしれませんが、安心してください! 読むのはマンガでも絵本でもいいんです。子ども向けの本は日本語がやさしいので分かりやすいです。話も面白いものが多いです。


面白いマンガや本は、ずっと読んでしまいますよね? まずはいろいろな本を読んでみて、楽しい本を見つけることが大切です。でも、「日本語の本は難しい!」「新聞はまだ読めない!」という人も多いと思います。


そこで、にほんごたどくというWebサイトをおすすめします。このサイトでは、レベル別にいろいろな読み物をオンラインで読むことができます。絵本もたくさんあって、どの本もやさしい日本語で書かれています。まずは簡単なレベルから読んでみましょう。


たくさんの本を楽しく読む「多読」には、いくつかのルールがあります。


・やさしい本から読む(難しい本を選ばない)

・わからない言葉は調べないで読み続ける(辞書を使わない)

・難しくて読めない時、つまらない時は、別の本を読む


できれば1週間に1回、1時間くらい「多読」をしてましょう。ぜひWebサイトを見て、自分の好きな読み物や面白い読み物を見つけてみてくださいね。


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やさしい日本語でニュースを読もう ~NEWS WEB EASY(NHK)~

日本のニュースに興味がある人、新聞は難しいけどニュースが読めるようになりたい!という人にはNEWS WEB EASY(NHK)がおすすめです。このWebサイトは、日本のニュースがやさしい日本語で書かれています。


ニュースの漢字にはふりがな(漢字の上の小さいひらがな)がついていますし、文が短くて読みやすいです。読むのに慣れたら、漢字のふりがなを消すこともできます。


Webサイトの右側には1年前のニュースも出てきますから、1年前にどんなことがあったかがわかっておもしろいです。ニュースだけじゃなくて、地震や台風などの時に気をつけることがわかるコラム「災害に気をつけて」もあります。


毎日ニュースをチェックすれば、日本語の勉強になるだけじゃなくて、会話や面接で「今日は〇〇のニュースを見ました」と自分から話を始めることもできます。ニュースを読むと、日本社会について学ぶこともできますので、時間がある時にぜひ読んでみてくださいね。


日本語でいろいろな読み物を読んでみよう

今回のコラムでは、「読む能力アップ」のための読み物を紹介しました。


私はいつも英語でゲームの記事を読んでいます。ときどき、英語学習者向けの英字新聞も読みます。オンラインで月額制(サブスクリプション)の雑誌読み放題サービスを見ることもあります。もちろん、日本語の読み物もたくさん読んでいます。


いろいろな読み物を読むことで、もっと面白い読み物を読みたくなります。そして、どんどん自分の世界が広がります。みなさんも、今年はいろいろな読み物を少しずつ読んでみませんか? 面白い読み物が、みなさんのことを待っています。


また次回のコラムでお会いしましょう!


この記事を書いた人

清水しほ

九州の日本語学校や大学で日本語を教えています。ゲームと漫画が大好き。 日本語を勉強している人のために地域の日本語教室を創るコーディネーターやWebライターの仕事もしています。

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