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UPDATE | 2022年06月15日

【留学生インタビュー】神奈川大学(Kanagawa University)

「留学生インタビュー」では、日本の高等教育機関で学んでいる外国人留学生にさまざまなお話を聞いていきます。大学合格に向けてどのような準備や取り組みをしてきたのか、入学後の学びの様子など、あなたが学校を選んだり受験の準備を進めるための参考にしてみましょう。

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先輩Profile(※すべて取材当時のものです。)

工学部 総合工学プログラム 4年(物質生命化学科へ分属)

王 数権 さん(中国出身)


●日本に留学をしようと思ったきっかけはなんですか?

子どもの頃から、日本に住んでいる親戚の人に「日本はアジアの国の中でも数少ない発展している国で、インフラや、工業技術も発展していて優れている国だよ」と教えてもらっていて、ずっと日本に興味を持っていました。


最初は、科学者になりたいと考えていましたが、中学、高校と理系で学んでいくうちに工学について興味を持つようになり、工業技術が優れている日本への留学を考えました。

日本は留学しやすい国だと思います。世界のいろいろな国に興味がありましたが、留学先として考えたときに、日本は特に欧米と比べると学費も安く、また、同じアジアなので文化が近いこともあり日本を選びました。私の場合、親戚が住んでいるので何かあったら頼れるという安心感もありました。

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●日本に来てどのような印象を持ちましたか?

日本は、中国に比べて圧倒的に静かです。外で話したり電話をしたりする人が少ないということに一番驚きました。


みんな、ルールやマナーをよく守っているなという印象です。でも、このように決められたことを守るということが、日本の工業の強さや工業製品の品質の良さにつながっているのだなと思いました。


留学生として日本に来て少し困ったことは、日本国籍ではないことで部屋を借りるのが大変だったことです。ただ、困ったときには日本語学校の先生に相談ができますし、大学でも留学生向けのサポート制度がとても充実していて助けてくれるので、特に問題はありません。


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●進学先に神奈川大学を選んだ理由はなんですか?

神奈川大学を知ったきっかけは、大学職員の方が日本語学校に学校説明に来たことです。

他にもたくさんの大学の職員の方が学校説明に来たり、他に受験をした大学もあったりしたのですが、神奈川大学が一番いいなと思いました。


まずは立地がよくて、横浜に近いこと。中国でも、横浜の中華街はもちろん、みなとみらいも夜景がきれいな場所として有名なのです。そして、私が行きたい学科があったからです。


私は、工学全般に興味があったので、学科を超えて工学について幅広く学ぶことができる神奈川大学の「総合工学プログラム」がとてもいいなと思いました。


また、学校選びをしているときにWebで調べたりもしましたが、日本語学校の先輩で、神奈川大学の工学部に通っている方に相談をしたところ、「留学生のための支援制度が多くて、授業料減免制度もあるいい大学だよ」と勧めてもらいました。

減免制度は、他の大学にもあると思うのですが、神奈川大学はとても充実していると思います。たとえば私が在籍する工学部では年額30万円減免されます(※2021年度。諸条件有り)。


                

●受験のための準備はどのように進めましたか?

工学部に行きたかったので、まずは専門用語を調べて覚えました。

試験はすべて日本語なので、いくら公式がわかっていても、専門用語がわからないと答えることができません。それが一番難しいところだと思います。


他に大変だったと感じたのは、面接試験の対策です。

中国の大学入試では面接試験がないので、どのようなものか流れもわからなくて、日本語学校の先生に教えてもらいました。

はじめは緊張しましたが、練習を繰り返すことで緊張しなくなりました。また、入学後にどのような研究がしたいのかなど、質問を想定して答えられる準備もしました。


面接試験の当日は、最初はやはり緊張していましたが、先生方が優しく聞いてくれたので、途中からは緊張せずに話すことができました。


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●神奈川大学の留学生支援制度について教えてください

私は、日本語学習サポート制度を利用しました。

日本語学習サポートには、個別プログラムと少人数プログラムがあるのですが、たくさん質問ができると思い、私は個別プログラムを選びました。

プログラムを利用したときに、すでに日本語能力試験のN1を取っていたのですが、点数に満足をしていなくて、もっと点数を伸ばしたいと思ってこの制度を利用しました。

また、留学生のために日本語教員による「レポート添削指導」があるので安心です。私の場合は、担当教員がメール等で丁寧に教えてくださるのでとても助かっています。


1~2年生の時は、国際交流イベントにも参加しました。

神奈川大学の国際センターでは、毎日のようにイベントが開催されていて、いろいろな国の学生が集まって交流ができます。

私が参加したのは、いろいろな国の朝ごはんをお互いに紹介するイベントです。フィンランドやスペインの朝ごはんについて聞き、私は中国の朝ごはんとして大好きな「豆乳と揚げパン」を紹介しました。中国では多い「朝ごはんの専門店」を日本では見かけないなど、交流を通じて、さまざまな文化の違いを発見できました。


神奈川大学 日本語学習に関するサポート

●卒業後の進路について教えてください

大学院へ進学したいと考えています。

私は3年次から「物質生命化学科」に所属し有機化学を学んでいます。今の研究テーマは「植物ホルモンの合成」です。植物の不要な根を減らすことができる合成物質について研究をもっと深めていきたいです。


大学院を卒業した後は、大学の教員もしくは教育関係の仕事をしたいと考えています。

高校生の頃から、周りの人に勉強や日本語を教える機会が多く、人に知識を与えることが楽しいと感じたからです。

今はまだ母国に帰るか決めていませんが、卒業後に日本で就職が決まれば、数年は日本で働きたいです。

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●留学生のみなさんへのアドバイスをお願いします

神奈川大学は、学生たちがみんな元気です。先生方も優しく、留学生のための支援制度も充実しているので、みなさんにとっても魅力的な大学だと思います。


試験問題は全部日本語なので、日本語と英語と専門知識をある程度マスターしてから受験することをおすすめします。

大学に入ってから、一番大切なのは人と人の交流だと思います。私は入学した後、「総合工学プログラム」の授業でたくさん交流し、日本人の友達を増やしました。


交流するために大事な日本語能力を伸ばすためには、自信を持って話すことです。

みんなが完璧な日本語を話すわけではなく、自信がないと相手にマイナスな印象が残ってしまいます。だから、緊張をせずに普通に話すことが大事。自分から積極的に話しかけたほうがいいと思います。話さないと成長できないですから。


また、高校までの教えられる勉強とは違って、大学では、自らが勉強をするので、自分がどんなことに興味があるのか、何をしたいのかをよく考えてから進学をしたほうがいいと思います。


取材・撮影:2021年4月23日/2022年6月15日更新


Information Information

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神奈川大学(Kanagawa University)

                    

《入試センター》

〒221-8624 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-26-1

TEL 045-481-5857

E-mail:admissioncenter@kanagawa-u.ac.jp

URL: https://www.kanagawa-u.ac.jp/

この記事を書いた人

studyjapan

アクセス日本留学 編集部。外国人留学生のみなさんが日本の学校を見つけるための資料請求ができるWebサイト「アクセス日本留学」の運営や「外国人留学生のための進学説明会」を開催しています。

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