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UPDATE | 2021年02月18日

【事例で見る】「やさしい日本語」とは?変換ツールも紹介

「やさしい日本語」ということばを聞いたことはありますか? 留学生にとっても、留学生に関わる日本人にとっても非常に役立つ言葉です。その特徴や事例を知り、日々のコミュニケーションに役立てましょう。

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●「やさしい日本語」とは?

「やさしい日本語」とは、日本語能力が不十分な外国人や子ども、高齢者、障がい者など、誰にでも伝わりやすくわかりやすい、かんたんな日本語です。短く簡潔な文法で書く、ふりがなや簡単な単語を使うことが特徴で、言葉が易しいと相手に優しい、2つの意味があります。


今、日本では多くの外国人が生活をしています。

外国人の増加にともなって、職場や学校など、日本人と外国人がともに働いたり、学んだり、さまざまな言語や文化を持つ人たちが、互いにコミュニケーションをとる機会が増えました。

しかし、在日外国人のすべてが、日本人同様のレベルで日本語を理解しているわけではありません。


やさしい日本語はなぜ生まれたの?

1995年の阪神・淡路大震災のとき、日本語も英語もわからず、生きるために必要な情報を得られずに孤立してしまった在日外国人が多くいました。その経験から、日本語能力が不十分な人でも情報を得られ、多種多様な人々がともに生活していくことを目指してやさしい日本語は生まれました。


日本語は、他の言語に比べて言葉の数も多く、ひらがなとカタカナと漢字を混在して使うため、とても難しい言語だと言われています。特に、漢字圏以外の地域の外国人にとっては、音読みと訓読みが存在する日本の漢字は、とても難しいと感じます。

さらに、「日本語は難しい?わかりにくい?-日本語文法の特徴を知ろう-」でも紹介したように、独特な文法の難しさもあります。

そんな中で、意思伝達をスムーズに行うことができるのが「やさしい日本語」です。

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●「やさしい日本語」の変換例

では、実際にどのようにやさしい日本語に変換をすればよいのでしょうか。学校、アルバイト、病院と3つのシーン別に、やさしい日本語の変換例をいくつかご紹介します。


《事例1》学校でよく使われるやさしい日本語


school_yasashiinihongo_jirei.png

《事例2》アルバイトで使われるやさしい日本語


arbite_yasashiinihongo_jirei.png

《事例3》病院で使われるやさしい日本語


hospital_yasashiinihongo_jirei.png

「必要事項」「遅刻」などは、例で挙げたシーン以外でもよく使われている言葉だと思います。意識をしていないと、つい使ってしまう熟語も実は伝わりにくい言葉だったりします。


●「やさしい日本語」の変換ツール

やさしい日本語を使えた方が、さまざまな人とコミュニケーションがとりやすいことがわかったけれど、どこが変換しなければならない箇所なのかもわからない、たくさんの情報をすべてやさしい日本語に置き替えていくのは大変......という方におすすめしたいのが、「やさしい日本語変換ツール」です。


アクセス日本留学にも、このやさしい日本語変換ツールが導入されています。ページの左下に変換ボタンがあるので、このページも変換して読んでみてください。


≪変換ツールの主な機能≫

  • ・ウェブサイトのやさしい日本語化
  • ・管理画面でのやさしい日本語原稿作成支援機能
  • ・やさしい日本語原稿の画像、PDF、HTML書き出し機能
  • ・ふりがな作成機能
  • ・やさしい日本語、ふりがな用カスタム辞書の登録機能

変換ツールの最大の魅力は、導入するだけで簡単にウェブサイトをやさしい日本語化できること。

新しいコンテンツの制作や、ウェブサイトのデータにルビを書き込むことなく、今のウェブサイトをそのまま利用が可能、すぐに導入することができます。


多くの留学生が在籍をしている、大学や専門学校、日本語教育機関はもちろん、自治体や病院、求人サイトなどにもおすすめです。


やさしい日本語変換ツールのお問い合わせはこちら

●やさしい日本語を取り入れた成功事例

アクセス日本留学における、やさしい日本語を使った取り組み事例についてご紹介します。


アクセス日本留学

studyjapan.jpg

https://www.studyjapan.jp/


留学生のための進学情報やイベント情報を掲載しているウェブサイトです。

これから日本留学を目指す渡日前の外国人や、日本国内の語学学校に在学の留学生が利用しています。いずれも日本を勉強中であるため、簡単な日本語であればわかるというユーザーが多くいます。


多くの留学生に日本の大学や専門学校の情報を届けて、一人ひとりが満足できる進路選択をしてほしい。日本での楽しい留学体験を経て、日本をもっともっと好きになって欲しい。そんな思いでウェブサイト運営や進学イベントを行っています。

《導入前の課題》

やさしい日本語変換ツール導入前から、利用者の多い中国語やベトナム語など翻訳ツールを入れて多言語対応をしていたものの、対応言語外からの留学生も年々増えてきている。さまざまな国からやってくる学生や、個々の日本語能力の違いから、すべての留学生にきめ細やかな対応がしきれず、情報が上手く伝わっていない留学生も一定数存在していた。


《導入の決め手》

日本への留学を希望している学生や、日本で日本語教育機関に通っている学生は、簡単な日本語であれば理解ができるので、「やさしい日本語」であれば翻訳対応言語以外の国の学生にも広く情報が伝わる可能性が高い。

また、留学生を対象にグループインタビュー調査を重ねてきた結果、「日本に関する情報は日本語で読みたい」というニーズがあることが判明したため導入を決定。


《導入した結果は?》

多言語翻訳機能はそのままに、別途「やさしい日本語変換ツール」を導入。

日本語能力が高くなくても、学校や日本に関する情報がわかる。日本語のまま情報が得られる、と日本語教育機関や留学生ユーザーから好評を得ています。


●やさしい日本語のメリットとデメリット

「誰にでもわかりやすい」が最大のメリット

やさしい日本語の最大のメリットは、誰にでもわかりやすいこと。

難しい表現がなくなることで、緊急時や難しい手続きに関する案内も多くの人へスピーディーに情報提供ができます。


特に、教育機関や自治体、ライフラインを担う企業は、外国人を意識した情報発信をする必要があります。しかし、外国人向けに新たなコンテンツを制作するとなると人的リソースの限界もあります。

事例でもお伝えしたとおり、日本に在住している外国人の場合、簡単な日本語であれば理解できる人も多くいます。母国語にとらわれることなく、できるだけ多くの人に情報を伝えるためにもやさしい日本語は役にたつのです。


85%の外国人留学生がやさしい日本語は「わかりやすい」と回答

アクセス日本留学を運営している株式会社アクセスネクステージとパートナーシップ連携をしているアルファサード株式会社の共同で実施をした留学生対象のアンケート調査を実施しました。

自然災害などの情報について、やさしい日本語と原文を複数比較したところ、いずれの質問も85%前後の留学生が、とてもわかりやすくなった・わかりやすくなったと回答しました。

この調査結果からもわかるように、日本語学習中の外国人にとって、やさしい日本語はより伝わりやすい言葉だということが判明しました。

https://alfasado.net/news/202011181053.html


デメリットは変換の明確な基準がないこと

やさしい日本語に関するガイドラインが、地方自治体をはじめさまざまなところで公開されています。


≪やさしい日本語に変換するためのポイントは大きく3つ≫

  • ・一文を短くする
  • ・ふりがなをつける
  • ・難しい言葉を簡単な言葉にする

およその目安として日本語能力試験N3~N4レベルの言葉、小学校3年生程度の文法ともいわれていますが、実は、明確な基準がありません。相手の日本語能力レベルに沿って適切に伝えるという考えが根底にあるため、いずれのガイドラインも、変換のためのポイント紹介にとどめられています。

自治体によっては、災害や行政に関する言葉は言い換えリストが用意されているケースもありますが、それ以外の情報を自由に伝えたい場合にどのように変換したらよいかわからないという方も多いかもしれません。


そうした際に、先ほど紹介した「やさしい日本語変換ツール」の利用は有効です。

伝える相手がもつ文化や環境にも配慮しながら、やさしい気持ちでやさしい日本語を活用していきたいですね。


■この記事をよんだ人におすすめ

日本の多言語メディアを目的別に使おう

日本語は難しい?わかりにくい?-日本語文法の特徴を知ろう―

この記事を書いた人

studyjapan

アクセス日本留学 編集部。外国人留学生のみなさんが日本の学校を見つけるための資料請求ができるWebサイト「アクセス日本留学」の運営や「外国人留学生のための進学説明会」を開催しています。

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