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UPDATE | 2019年01月11日

【生活】外国人留学生のアルバイト事情

日本では、留学生のみなさんも決まった条件の範囲内でアルバイトをしてお金を稼ぐことができます。まずはアルバイトをするための条件やチェックポイントをここで確認しておきましょう。

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現在、日本にいる私費留学生のうち約75%はアルバイトをしながら生活をしています。しかし、本来の目的は日本で学ぶことですから、外国人留学生がアルバイトをする場合、労働時間などに関する規定が設けられています。ルールを守り、学業と両立ができる範囲内で行うようにしましょう。アルバイトのために学校の出席日数が減ってしまい、在留期間を更新できないなどということがないように学業に支障をきたさない程度に行うように注意してください。


●日本でアルバイトをするための条件

留学期間中にアルバイトをすることは可能ですが、そのためには一定の条件の範囲内で行う必要があります。

                

1:入国管理局等で「資格外活動許可」を受けること

2:勉強の支障にならないこと

3:留学生の学費や必要経費を補う目的であって貯金や仕送りのためではないこと

4:風俗営業ではないこと

5:1週間につき28時間以内(夏季休暇などの長期休業期間中は1日あたり8時間以内)であること

6:教育機関に在籍している間に行うものであること


各項目についてのくわしい注意点も確認しておきましょう。


(1)の「資格外活動許可」は、一度取得すればアルバイト先が変わっても有効です。ただし、有効期限があります。ビザの期限と同じ期間なので、ビザを更新するタイミングで資格外活動許可も忘れずに更新するようにしましょう。また、資格外活動許可申請をして許可が下りるまでに2週間~2か月程度かかるので、申請後すぐにアルバイトができないという点にも注意をしてください。


(4)の風俗営業というのは、性風俗店やパチンコ店、麻雀店、ゲームセンター、ダーツバー、キャバレー、ホストクラブ、スナック、ナイトクラブ、ディスコ、パブ、ネットカフェなどが該当します。これらのお店では、接客以外の皿洗いや調理の仕事であっても働くことはできません。同様にこれらのお店に雇われて行う、チラシやティッシュペーパー配りなどもできません。


(5)の1週間につき28時間以内という労働時間の制限について、雇用主がこの上限を知らずにトラブルになるケースが最近増えています。雇用した企業が罰せられるケースがほとんどですが、自分の身を自分で守るためにも覚えておくようにしましょう。この28時間という上限は1つのアルバイト先に対するものではないので、2つ以上アルバイトを掛け持ちしている場合には合計の時間になることに注意をしてください。 夏休みや冬休みのような学校が長期休業となる期間については、1日あたり8時間まで働くことができます。ただし、労働基準法という法律でアルバイトは週40時間以内という別の規定があるので、40時間を超えないようこちらも注意が必要です。


これらの決められた条件の範囲内で活動していなかった場合、強制退去や罰金などを科せられることもあるので注意してください。

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●外国人留学生が多くアルバイトをしている職種

■外国人留学生が従事しているアルバイトの職種(上位5職種)

飲食業 45.7%
営業・販売(コンビニ等) 26.3%
ティーチングアシスタント/リサーチアシスタント 6.9%
翻訳通訳 6.8%
語学教師 6.5%


■外国人留学生のアルバイトの時給額

800円未満 9.3%
800円以上~1,000円未満 50.1%
1,000円以上~1,200円未満 30.7%
1,200円以上~1,400円未満 4.4%
1,400円以上~1,600円未満 1.4%
1,600円以上~1,800円未満 0.4%
1,800円以上~2,000円未満 0.9%
2,000円以上 1.7%
不明 1.0%

出典:いずれも日本学生支援機構「平成27年度 私費外国人学生生活実態調査」


語学力を生かした職種は比較的時給が高いですが、高い日本語能力が求められることと募集人数が少ないことから、まかないなどの食事がついてくる飲食業が人気を集める傾向にあります。

●アルバイト応募に必要な書類等

■履歴書

あなたの名前や住所、学歴、応募した理由などを記入する書類です。用紙はコンビニエンスストアや文具店などで買うことができます。履歴書を書くときは消えない黒いボールペンで書きますが、一度別の紙などに書く内容を下書きしてから書くとよいでしょう。書くときは日本語で書きます。

また、履歴書には必ず写真を貼る場所があります。ここに貼る写真は、ピースサインをしているものや顔がサングラスや帽子などで隠れている写真、スナップ写真は使えません。在留カードやパスポートに使うような写真を使います。撮影には、駅や写真店、商業施設内などにある証明写真機を使うと便利です。


■在留カード

カード裏面の資格外活動許可欄に「許可」の記載があること。


■マイナンバー

アルバイト内定後に提出を求められることがあります。

マイナンバーはあなたが今住んでいる地域に「転入届」を提出したあとに市役所や区役所から送られてくる通知カードに書かれている12桁の数字です。

もし、わからない場合には近くの役所や窓口でマイナンバー記載の「住民票」を発行してもらいましょう。発行するときに表示したい項目を記入するので、ここでマイナンバーをチェックします。1通あたり300円の発行手数料がかかりますが、すぐに番号を知ることができます。


■給与振込先口座

アルバイト内定後に提出を求められます。

アルバイト先からアルバイト代を入金してもらうための、日本国内の金融機関の口座番号がわかる通帳またはカードが必要です。


■面接用の服

雇用前に面接を行うところがほとんどです。面接に来るように言われた場合、指定がない場合はスーツを着る必要はありませんが、サンダルや丈の短いズボン、肌の露出が多い服装は控えて清潔感のある服装で行くようにしましょう。


 

●アルバイトの探し方

アルバイトの探し方にはいくつか方法がありますが、以下の方法で探すことができます。


1:在籍している学校の先生に相談をする

2:インターネットで探す

3:求人情報誌・新聞広告で探す

4:お店に貼ってある募集のチラシで探す

5:知り合いに紹介をしてもらう


応募したい求人情報を見つけたら、電話などで問い合わせてみましょう。どこでその求人案内を見たのかも伝えるとスムーズです。

いろいろな企業や店の求人情報がありますが、中には外国人留学生のみなさんを積極的に受け入れているところもあります。留学生を多く受け入れている企業や店舗では、みなさんにもわかりやすい易しい言葉で書かれたマニュアルが用意されていたり、同じ国の仲間がいたりと安心して働き始めることができるので、初めての日本でのアルバイトにはおすすめです。

●アルバイト先を決めるときのチェックポイント

アルバイト先を選ぶときにいくつかチェックしたいポイントがあります。

もし、求人用のウェブサイトや冊子、チラシなどに記載がない場合には面接のときに直接確認をしてみるとよいでしょう。


■時給

日本には、都道府県ごとに定められた最低賃金があります。その金額を下回っていないか、同じエリアや職種ではどれくらいの時給で募集をしているかも確認して、適切な時給が支払われるかどうかを確認しましょう。


■勤務時間・シフト

外国人留学生のみなさんにとって一番重要なのは勉強です。翌日の勉強に支障がでるような勤務時間帯ではないか、学校の授業のスケジュールや試験などにあわせて柔軟にシフトの変更が可能かどうかはぜひチェックしておきたいポイントです。


■試用期間や研修

アルバイト先によっては「試用期間」や「研修期間」が設定されていることがあります。アルバイト先によって違いますが、この期間中は求人情報に記載されている時給よりも少し低い金額で支払われることがあります。念のため確認をしておくとよいでしょう。


■残業

アルバイトでも残業を頼まれる場合があります。この時間の給与も支払われますが、回数が多すぎないか、時間が長すぎないかチェックしておくとよいです。


■休憩時間

休憩時間は、労働基準法という日本の法律で定められています。アルバイトの場合、6時間以上勤務する場合には途中で45分間、8時間以上の場合には1時間の休憩を取ることが義務付けられています。休憩時間の間は賃金が発生しないので、実際に勤務をした時間帯の分だけアルバイト代が支払われます。


■交通費支給

自宅からアルバイト先までの交通費が支払われるかどうかも確認しておきましょう。1か月あたりの上限が設けられている場合も多いですが、交通費が支払われるかどうかで選べる求人の数も変わってきます。もし、交通費が出ない場合はアルバイト先までにかかる電車やバスなどの運賃は自分で支払わなければなりません。いざ働き始めたらかかる交通費が高すぎてお金が貯められなかった、などとならないよう注意してください。

●アルバイト先が決まったら

アルバイト先が決まったら、これらの勤務に関する条件を書類やメモでもらえないかをまずは確認してみてください。または、募集をしていたウェブサイトをプリントアウトしたものや、チラシや求人冊子を取っておくとよいでしょう。もし、誤解やトラブルが生じた場合に、これらのものが手元にあるととても便利です。


働き始めたら、遅刻や欠勤などは特に注意が必要です。日本人は時間に厳しいと言われています。勤務時間ちょうどに到着するのではなく、その時間から仕事ができるように早めにアルバイト先に到着して準備を始めるようにしてください。もし、どうしても遅れてしまいそうな場合は、遅れることが分かった時点で電話をして理由や到着できそうな時間を伝えるなどの配慮も大切です。同様に、無断欠勤をしてはいけません。


日本人でも新しい仕事を始めるときは、わからないことがたくさんで不安なものです。わからないことがあれば、そのままにせずに周りの人に声をかけて教えてもらうなど、積極的にコミュニケーションをとってみてください。いつでも質問がしやすい雰囲気を作るためにも、まずは挨拶をしっかりすることを心がけましょう。


言葉も文化も違う日本で、仕事の内容を覚えながら働くことは、慣れるまでの間はとても大変だと思います。しかし、日本でアルバイトをする経験はお金を稼ぐだけではなく、日本語能力を伸ばしたり日本のマナーを学んだりと、あなたにとって貴重な体験となるでしょう。

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