UPDATE | 2020年01月25日
皆さんは「成人式」について知っていますか。日本では20歳を成人と定め、20歳を迎える若者が大人になったことを自覚するためのイベントとして「成人式」が日本のいろいろな場所で行われています。「成人の日」という国民の祝日も設けられています。外国では行われることのない「成人式」、何をするのか分からない人がほとんどでしょう。そこで、一生に一度の成人式についてご紹介します。
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成人式とは、1月の第2月曜日に行われる成人になった人を祝福するイベントです。
前の年の4月からその年の3月末までに20歳を迎える人々を各日本の役所などが主体となって行う催しです。大きな会場などにその地域の新しく大人になった人々を招き、記念品をもらったり、市長からのお祝いの言葉を頂いたりします。新しく大人になった人の代表者が成人を迎えたことに対する誓いの言葉を述べたりすることもあり、プログラムの内容は各役所によって異なる他、地域によっては1月ではなく、夏休みなどに行うところもあります。
必ずしも参加しなければならないものではありませんが、大人になった節目として参加する人が多いです。
住民票を届けている役所から成人式開催の案内状が送られてきますので、基本的には案内状に書かれてある場所で開催する成人式会場に行くようにします。
住民票とは、正式な住所が書かれている書類の事です。20歳を迎える外国人にも同じように役所から成人式の案内状が届きます。役所によっては、外国人向けに英語版または、やさしい日本語版の案内を用意している場合もあるようです。
成人式では、女性は着物、男性はスーツを着る事が多いです。
成人式の服装に決まりはないので、何を着るかは個人の自由です。自分の国の伝統的な衣装で参加をする人もいます。
ただし、成人式は新成人を祝福するイベントですから、少なくとも周りを不快にしないよう、清潔感のある格好を心掛けましょう。
成人式に参加するほとんどの女性は着物（晴れ着、といいます）姿が多く、洋服を着ている人は少数です。着物は一般的に高価なものが多いので、成人式用に着物のレンタル（貸し出し）と着付けをセットで提供しているお店が多いです。色とりどりの着物や帯の中から好みのものを選んで事前に予約をする人が多いので、「着たい色の着物をレンタルしようと思ったのに無かった」と直前に慌てなくてもいいように、早めの準備が必要です。
男性の場合は、ネイビーや黒、グレーなど落ち着いた色のスーツを着用することが主流です。
成人式ならではの艶やかな着物姿や、ビシっと整えたスーツ姿は新たに大人になった若者に自信を与えることはもちろん、20年間大切に育ててくれた保護者の人にとっても非常に喜ばしい立派な姿であり、一つの区切りになります。20歳を迎えるまで育ててくれた保護者の人に普段なかなか伝えることのできない感謝の気持ちを伝える良いきっかけにもなる日です。
これから始まる大人としての心構えとともに、どんな大人になりたいのかを考えてみても良いでしょう。
日本では、満20歳を「成人」「成年者」としています。※
成年の定義は、世界各国によって異なります。成人になったらできることが多いですが、もっとも若者たちに関心があるのは、成人になると法律的にお酒を飲むことができるようになることや、タバコを吸えるようになることです。日本では「未成年者飲酒禁酒法」という法律で、20歳に満たない人はお酒を飲むことは禁じられています。また、「未成年者喫煙禁止法」という法律で、満20歳未満（20歳になっていない人）の喫煙は禁止されています。20歳を迎え、ようやくこれらが法律的に認められるので、成人式に参加することで、自分が大人になったという思いを感じられるのではないでしょうか。
※2022年4月1日より、成人となる年齢を「18歳」に引き下げる法律が実行されることになりました。ただ、現時点では、成人式は今までどおり20歳で行う自治体が多くなる可能性が高いです。
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