Japan Guide & Information Japan Guide & Information

UPDATE | 2021年07月28日

日本の流行シリーズ番外編 初級でも楽しめる!絵本で昔の日本文化を知ろう

日本で長く読まれていて、今も人気の絵本があります。 絵本はやさしい日本語で書かれているので、初級の学生も読めるし、昔からある日本の文化や歴史を知ることもできます。絵本を「子どもが読むもの」と思っている人もいるかもしれませんが、大人になっても好きな絵本を大切に持っている日本人はたくさんいます。 日本の絵本の世界をのぞいてみましょう。

  • Share
    this
  • facebook
  • x
  • LINE

●外国人も日本の文化がわかる

日本にはたくさんの絵本があります。

今の日本の子どもが主人公の物語や、江戸時代より前の話で今も日本で読まれている昔話など、内容も絵本によって違います。


日本で生まれ育っても、わからないことが多い昔の日本の生活や文化。

それを知ることは、日本人もとても面白いのです。1975年から1994年まで放送されたテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」で、昔話は身近なものになり、今、このアニメはDVDで見ることができます。


日本の絵本の中でも、特に有名なもの、勉強になるものを三つ選びました。

読めばきっと「日本の文化っておもしろい」と思えるはずです。

そう思ったとき、流行している日本の漫画を知っていたら、その話をして友達になることができるかもしれません。


[PR]

●かさじぞう

ehon01.png

出典:https://www.hisakata.co.jp/book/detail.asp?b=025026


日本に来ると、ときどき目にするのが地蔵(じぞう)です。寺で暮らすお坊さんのような姿をしていて、大昔から日本にあります。


『かさじぞう』という絵本には地蔵が登場します。

雪の日、傘を売るためにおじいさんが道を歩いていると、六つの地蔵がありました。「お地蔵さまも寒いだろう」と思ったおじいさんは、売るつもりだった傘を地蔵の頭にかぶせます。


ところが持っている傘は五つしかありません。おじいさんは自分の傘を、地蔵にかぶせました。その日の夜、おじいさんの家に、お地蔵さまがお礼をしに来るという話です。


地蔵を見て「なんだろう?」と思ったら、この絵本のことを思い出してください。何百年も前から、日本人が地蔵を大切にしてきたことがわかるでしょう。


●かぐや姫

ehon02.png

出典:https://www.nagaokashoten.co.jp/book/9784522182048/


2013年、スタジオジブリで映画『かぐや姫の物語』が公開されました。見たことがある人もいるのではないでしょうか。


幻想的できれいな絵。内容は悲しいですが、何度も見たくなる映画です。

この映画には原作があります。日本の平安時代(794年~1185年)に発表された『竹取物語』で、今は『かぐや姫』というタイトルで絵本にもなり、日本中で親しまれています。


ある日、竹を切って生活をしていたおじいさんが、光る竹を見つけて切ると、中にかわいい女の子がいました。おじいさんは家に連れて帰り、妻のおばあさんといっしょにその女の子を育てます。


その後、おじいさんが竹を切ると、中からお金が出てくるようになり、おじいさんとおばあさんはお金持ちになりました.


かぐや姫はすぐに成長しました。「かぐや姫と結婚したい」という男の人たちが出てきますが、かぐや姫は誰とも結婚しません。


最後にどうなるのかは、ぜひ絵本を読んで知ってください。


●吾輩は猫である(声にだすことばえほん)

ehon03.png

出典:https://www.holp-pub.co.jp/book/b485984.html


『吾輩は猫である』の「吾輩(わがはい)」は、古い日本語で「私」という意味です。つまり猫が自分のまわりの世界を見ている物語なのですが、もともとは絵本ではありません。


1984年から2007年までに日本に行き、千円札を持っている人がいたら、そこに描かれている顔を見てください。それが『吾輩は猫である』の作者・夏目漱石で、他にもたくさんの小説を書いた小説家でした。1867年から1916年まで生きた昔の人ですが、今も日本でとても有名です。


『吾輩は猫である』は1905年、日本の明治時代に発表されました。それに絵をつけて、やさしい日本語にしたのが『吾輩は猫である(声にだすことばえほん)』(ほるぷ出版)です。声に出して読むことがおすすめなので、初級の学生の日本語の読解や発音の勉強に向いています。


また、この本を読んで気になった日本語上級レベルの人は、夏目漱石が、大人が読むために書いた長い小説『吾輩は猫である』を読んでみてください。

●絵本で昔の日本文化を知ろう

文章だけだとイメージしにくい日本だけにある文化。絵で表現されるととてもわかりやすくなります。


例えば『かさじぞう』はいつ作られたのかわからない物語ですが、江戸時代より前だということははっきりしています。『かぐや姫』は平安時代、『吾輩は猫である』は明治時代(1868年10月23日~1912年7月30日)の文化を知ることができます。

文章もやさしい日本語で書かれているので、日本の小説を読む前に、初級の勉強にも向いています。ぜひ一度読んでみましょう。


この記事を書いた人

若林理央

読書が好きなフリーライター。大阪で生まれ育ち2010年に上京。取材記事や書評、コラムを執筆。現在は文筆業のかたわら、都内の日本語学校で外国人に日本語を教えている。

  • Share
    this
  • facebook
  • x
  • LINE
×

[PR]

Popular articles Popular articles

[PR]