外国人学生のための出願ガイド

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出願に必要な書類をチェック

出願にはたくさんの書類が必要です。複数の学校を受験する場合には、受験する学校の数だけ用意が必要です。提出書類の中には、準備に時間がかかる書類もありますので、志望校の募集要項で必要な書類一覧を確認しましょう。ここでは、出願の時に提出を求められる主な書類と、集め方や注意事項についてまとめていますので、あなたの出願準備の参考にしてください。

出願の時に必要な主な書類

願書(出願書類・入学志願票)

  • 願書(出願書類・入学志願票)
    受験のための申込書です。受験をする学校指定の書類を使います。
    あなたのプロフィールを記入する願書(志願票)だけでなく、提出書類一式を願書と呼ぶこともあります。入手するためには、志望校に送付を依頼したり、オープンキャンパスや進学説明会などで直接もらったり、学校の公式サイトからダウンロードするなどの方法があります。
    入試方式によって願書が複数用意されている場合があるので、あなたが受験する入試方式にあったものを使いましょう。
  • 履歴書
    自国や日本でどのような教育機関に通って何年学修をしてきたのか、その他職歴などを一覧にします。学校指定の用紙を使います。
    複数校受験の場合は何度も記入することになるので、あなたが通った各学校の入学と卒業の年月をメモしておくとよいでしょう。
  • 志願理由書
    あなたがその学校に入りたいと思った理由を書きます。受験する学校指定の書類を使います。
    作文をするので、いきなり書き始めるのではなく別の紙に一度下書きをしてから書くようにしましょう。もし、誰かに頼めるようであれば他の人に一度読んでもらいアドバイスをもらうとよいでしょう。
  • 証明写真
    出願書類に使う写真にスナップ写真は使用できません。また、帽子やサングラスの着用、ピースサイン、前髪が長くて顔がわからないなどの写真は使えないので注意してください。パスポートや在留カードに使用している写真のようにあなたの顔がはっきりとわかる背景のない写真を用意してください。また、学校ごとに必要な写真のサイズが違う場合があるので、サイズもよく確認しましょう。
    証明写真は写真スタジオや証明写真ボックスなどで撮影することができます。スマートフォンやデジタルカメラで撮影したデータをプリントアウトして使うこともできますが、その場合は背景が白い場所で撮影をする、ピントの合ってない写真は使わないなどの配慮が必要です。
    最近は、ウェブ出願を受け付けている学校も増えてきていて、写真データをアップロードする必要がある学校もありますので、写真スタジオで撮影をした場合はプリントアウトした写真だけではなく、撮影データももらうとよいでしょう。
  • 高等学校卒業(見込)証明書
    あなたが卒業(予定)の高等学校に依頼をして用意してもらいます。
    日本語訳や、日本語訳が正しいことを証明するための書類が別に必要になる場合もあります。また、原本が送付できない場合には、Certified True Copy(原本から正しく複製されたものであることを卒業した学校や公的機関が証明したもの)を求められる場合があります。
    取り寄せや翻訳、翻訳証明の発行、複製の証明書など準備に時間のかかる書類なので早めに準備をしましょう。
    学校によっては高等学校までの教育課程年限が12年に満たない場合、上記の証明書と併せて、準備教育機関の修了(見込)証明書や自国の正規の高等教育機関等で12年を満たす修学をしたことの証明書が必要です。
  • 学部卒業(修士学位取得)証明書
    大学院入試で必要となります。あなたが学位取得をした大学または大学院(修士課程)に依頼をして用意してもらいます。日本国外の学校で用意してもらう場合、翻訳や翻訳証明、複製の証明書に関しては高等学校卒業(見込)証明書と同様です。
    あわせて「成績証明書」や、「修士論文概要」が必要となる場合があります。
  • 日本語学校卒業(見込)証明書
    あなたが通っている日本語学校に依頼をして用意をしてもらいます。
    依頼したその日にすぐにもらえない場合もありますので、志望校が決まったら早めに先生に相談をするようにしましょう。
  • 日本語学校の出席・成績証明書
    あなたが通っている日本語学校に依頼をして用意をしてもらいます。
    成績はもちろんですが、出席率は特に重視される傾向にあるので、日ごろからきちんと授業には出席するよう心がけましょう。
  • 日本留学試験(EJU)の成績通知書
    基本的には過去4回分(2年間)有効ですが、受験する学校ごと有効な受験年月の指定があります。
    6月、11月の成績がよかった方のどちらか1回分を提出する場合と、両方の成績提出を求められる場合があります。
    受験する学校にEJUの受験番号を伝えてJASSOから学校に成績を通知するのか、あなたが持っている成績通知書のコピーを提出するのか募集要項で確認するようにしましょう。
  • 日本語能力試験(JLPT)の認定書
    学校により基準が異なりますが、N2(2級)以上の学力を求める学校が多いです。
    原本を見せる必要があるのか、コピーの提出でよいのか学校により提出方法が異なりますので、確認するようにしましょう。
  • 英語検定試験のスコア
    学校指定の英語能力検定試験のスコアまたはグレードです。受験した機関に送付依頼をする場合やあなたが持っているスコアまたはグレードの控えなどを提出します。
    「TOEIC®」「TOEIC iBT®」「IELTS™」「TEAP」など、学校により利用可能な検定試験は異なります。また、2年以内の成績表、など期間の指定がある場合があります。
  • パスポートのコピー
    学校によっては、パスポート原本を学校に持って行って見せる必要があります。
  • 在留カードのコピー
    学校によっては、学校に行って在留カードの原本を見せる必要があります。
  • 住民票(日本国内に住んでいる場合)
    あなたが日本国内に住んでいることを証明する書類です。住んでいる地域の市役所、区役所、町役場などの「戸籍課」「区民課」といった名前の窓口で受け取ることができます。発行には、1通あたり300円がかかります。
    発行してもらうためには、在留カードやパスポートなどの身分証明書が必要です。また、役所では土曜日、日曜日、祝日には受け取ることができないので注意しましょう。地域によっては役所とは別に出張所や区民サービスセンターなどで受け取れる場合がありますが、こちらも受付時間や曜日に注意してください。
    もし、マイナンバーカードを持っている場合には、コンビニエンスストアで24時間いつでもプリントアウトをすることも可能です。
  • 入学検定料収納証明書
    あなたが入学検定料を支払ったことを証明するものです。
    金融機関での振り込みやコンビニでの支払いの場合は、願書と一緒に送られてくる指定の支払い用紙の控え、オンラインで行った場合は画面の出力などが必要になります。海外送金の場合は、海外送金依頼書(Application for Remittance)になります。
    支払い方法ごとに異なりますので、募集要項を確認するようにしましょう。
  • 経済支弁に関する資料
    送金証明書、本人名義の預金通帳、預金残高証明、奨学金支給証明書、支弁者の在職証明書や収入証明書など学校指定のものを用意します。提出するものによっては、日本語訳が別に必要になる場合があります。
  • 推薦書
    推薦をしてくれる推薦者(日本語学校教員や校長、高等学校教員や校長、大学および大学院の担当教員など)に依頼をして用意してもらいます。すぐに用意してもらえないこともありますので、必要なことがわかった段階で相談をするとよいでしょう。
    日本語以外の言語で書かれている場合には、原本とは別に日本語訳が必要になる場合もあります。翻訳をする場合、翻訳にかかる時間も考えて早めに準備を始めるようにしましょう。
  • 出身大学における研究(卒業論文)とその要旨
    主に大学院受験で必要となります。学部(修士)で行ってきた研究テーマとその内容に関する要旨を記載します。提出用の書式指定や枚数指定がある場合とない場合があります。
  • 研究計画書
    主に大学院入試で必要となります。入学後の研究テーマや研究内容について具体的に記載します。
    学校や研究室によっては出願前に志望する研究室の指導教員に連絡を取り、研究計画書を送付して内諾をもらう必要があります。事前に相談ができていない場合、出願ができませんのでどの段階で提出が必要なのか事前に確認しておきましょう。
  • 郵便切手
    学校から受験票を送るときに使います。いくら分必要なのかは、募集要項を確認してください。
    郵便切手は郵便局やコンビニエンスストアなどで買うことができます。
  • 出願書類チェックリスト
    願書のセットに含まれていることがあります。
    提出する書類が多いので、ひとつひとつ漏れがないか並べて確認しながらチェックをしましょう。
  • 出願のときには、これらの書類をいくつか組み合わせて提出します。
    学校や担当教員にお願いをして書いてもらわないといけない書類や、翻訳や証明書が必要な書類など提出しようと思ったその日にすぐに揃えられないものもたくさんあります。まずは、募集要項をしっかり読んで何が必要かをリストアップし、スケジュールに沿って締め切りぎりぎりにならないよう余裕を持って準備を進めましょう。


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