●日本の「教育システム」と「高等教育機関の種類」
日本の高等教育は、6年間の初等教育および前期3年間、後期3年間の中等教育を合わせた12年間を修了してから始まります。
日本において高等教育機関に分類される学校は、「大学院」「大学」「短期大学」「専門学校」「高等専門学校」、そして、2019年度より新しく設置される「専門職大学」「専門職短期大学」の7つです。校種により異なりますが、国が設置する「国立」、地方公共団体が設置する「公立」、その他学校法人や株式会社などが設置する「私立」の学校があります。日本の場合、その多くが私立の学校です。
国立、公立と私立の学校の違いのひとつに「費用」があります。
入学金や授業料など進学にかかる費用が、国立と公立の学校の場合は国などが定めた基準値があるため、比較的安く設定されていますが、私立の学校の場合は、入学する学校や学ぶ分野により大きく異なります。
そのため、一見私立の学校はとても費用がかかるように見えますが、多くの学校では奨学金をはじめ、学費の免除や減免制度など費用をサポートする制度が用意されているので、行きたい学校が決まったら、奨学金などのサポート制度も調べてみましょう。
高等教育機関に限らず、日本の教育機関のほとんどが4月~翌年3月までの1年間で1学年としています。そのため、入学試験は9月頃から始まります。
試験方法は、大学の一部で共通試験を実施する場合もありますが、筆記試験や面接試験などの学校独自の試験が主です。試験内容や科目は学校により異なるので、志望校が決まったらその学校の受験科目や内容を調べてみましょう。
日本の高等教育機関で特徴的なのは、出願の段階で学ぶ専攻を決めておく必要があることです。
入学後に専攻を変更することが可能な学校もありますが、変更できる専攻に限りがあったり、変更する場合も改めて試験などが実施されることがほとんどです。
どの学校へ進学するとしても、入学前の学校調べがとても重要になってきますので、インターネットや進学説明会などを利用して、自分が学びたいことはどの学校に行けばできるのか、時間をかけてじっくりと調べてみましょう。
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