UPDATE | 2021年12月27日
冬の日本で楽しみたいものと言えば、何を想像しますか? 留学生に聞くと、よく言われるのが「雪」です。世界には雪の降らない国や地方もあり、留学生だけではなく、外国人観光客も日本の雪を見に来る人がたくさんいます。 静かに降ることが多い日本の雪は、日本の文化とも深い関わりがあります。どのような文化があるのかを学びながら、雪を使って冬を思いきり楽しみましょう。
INDEX
昔から日本人は、雪を冬の風物詩として愛してきました。「日本の雪」を感じられる有名なものを三つ紹介します。
日本人の子供は、雪が降ると決まって作りたくなるものがあります。それが雪だるまです。
作り方は簡単で、雪をころがして二つの丸を作り、大きい丸を下に、小さい丸を上にしてくっつけます。そうすると、日本の「だるま」と似た形になります。雪でできているので、「雪だるま」と呼ばれています。
上の小さい丸は雪だるまの顔です。木の枝や石を使って、目、鼻、口を作ったら完成。雪だるまをおしゃれにしたい場合は、バケツをかぶせたり、リボンをつけたりします
いつから日本人が雪だるまを作るようになったのかはっきりしていませんが、日本の江戸時代(1603年 - 1868年)の絵に、雪だるまが描いてあるものがあります。日本人が雪だるまを作る遊びをしていたのは、今も昔も変わらないようです。
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日本の子供たちは、雪が降ると、手で雪を丸くして投げ合います。これを「雪合戦」といいます。
固い雪をぶつけると相手がケガをしてしまうかもしれないので、水が含まれたやわらかい雪を使うのがポイントです。日本では約1000年前の平安時代(794年‐1185年頃)から、子供たちの遊びとして親しまれてきました。
「スポーツ雪合戦」という競技もあります。遊びの雪合戦とは違って、しっかりとしたルールがあり、チームで戦います。最近では日本だけではなく、世界中で「スポーツ雪合戦」に参加する人が増えています。
「ゆきだるま」と「雪合戦」は日本の遊びですが、「かまくら」は日本の伝統行事です。雪で小さい家を作り、その中に小さい神様をまつります。
かまくらは雪の降る地方で毎年作られ、約450年の歴史があると言われています。かまくらの中で甘いお酒を飲んだり、おもちを食べたりすることが多いです。
雪の中には空気がたくさん含まれているため、雪の壁でできたかまくらの中はとても暖かいです。日本に来たら、ぜひ一度は入ってみてください。
「日本へ来て雪を初めて見た」という人も多いでしょう。雪の日は、まず天気予報で「大雪注意報」か「大雪警報」が出ていないかチェックしてください。雪で遊びたくても、ケガをしてしまったら大変です。
天気予報を確認して大丈夫そうであれば、外に出て雪で遊んでみましょう。そのときに日本の文化を知っていれば、日本で過ごす雪の日を、何倍も楽しむことができるはずです。
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読書が好きなフリーライター。大阪で生まれ育ち2010年に上京。取材記事や書評、コラムを執筆。現在は文筆業のかたわら、都内の日本語学校で外国人に日本語を教えている。
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