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UPDATE | 2022年12月01日

働くときに使う日本語

みなさんは日本でアルバイトをしていますか。いろいろな仕事がありますが、コンビニやレストラン、喫茶店(カフェなど)で働く留学生も多いと思います。このコラムでは、日本でお客さんと話す仕事をする時に使う、ていねいな日本語を紹介します。

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「いらっしゃいませ」と「こちら・そちら・あちら」

最初のあいさつは「いらっしゃいませ」です。これは英語のwelcomeの意味です。お客さんの顔を見て、笑顔で言いましょう。
そして、お客さんを案内する時は「ここ・そこ・あそこ」ではなくて、「こちら・そちら・あちら」を使います。

例えば、レストランでは「こちらのお席へどうぞ」「お手洗い(=トイレ)はあちらです」などを使うことが多いです。コンビニでレジの順番をお客さんに言うときは「こちらのレジで承ります」や「次にお待ちのお客様、こちらへどうぞ」などを使います。

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「少々お待ちください」「お待たせしました」「申し訳ございません」

お客さんに少し待ってほしい時は「ちょっと待ってください」ではなくて、「少々お待ちください」と言いましょう。これはアルバイトで使う日本語なので、日本語学校や専門学校・大学などの先生には使えません(ときどき、使ってしまっている人がいます)

お客さんが少しの時間でも待っていた時は「お待たせしました」と言いましょう。これは「時間がかかって、すみません」の意味もありますから、とてもていねいな言葉です。

お客さんにミスを注意された時や失敗してしまった時などには「すみません」ではなくて「申し訳ございません」と言いましょう。この言い方も仕事でよく使う日本語です。

「〇〇円のお返しと、レシートでございます」

レストランで食事が終わったあと、コンビニで商品を買うとき、お客さんはレジに行きます。その時にお金をはらって、おつりがある場合は「〇〇円のお返しと、レシートでございます」と言って、おつりとレシートを渡します。

お客さんの中には「レシートはいりません」「レシートはいいです」と言う人がいますから、その時はレシートを渡さないでください。みなさんは店で決めている場所にレシートを置きましょう。

一緒に働いている人に使う日本語「おつかれさまです」「おつかれさまでした」

一緒に働いている人とあいさつすることがあります。アルバイトのシフトが始まる前に「おつかれさまです」と言います。これは店によって違いますが、夜に仕事が始まっても「おはようございます」とあいさつする店もあります。

「おつかれさまです」は一緒に働いている人に使うあいさつなので、学校の先生には使わないようにしてください(ときどき、先生に「おつかれさまです」と言ってしまう人がいます)

自分が先に帰るときには「お先に失礼します。おつかれさまでした」と言いましょう。

実は間違っているアルバイトの日本語

アルバイトで使う日本語には、実は間違っているものがあります。いまはみんなが使っているので、「間違っていますよ」と言われることはありません。

(注文を確認する時)
✕「〇〇でよろしかったでしょうか」
◯「〇〇でよろしいでしょうか」

(レストランやカフェで)
✕「コーヒーになります」
◯「コーヒーでございます」

(レシートを渡す時)
✕「レシートはご利用ですか?」
◯「レシートはご入用ですか?」

アルバイトの先輩や店長が「✕」の日本語を使っていても、それを「間違っていますよ」と正しく言う必要はありません。お店によって言葉のマニュアルやルールが違いますから、他の人の言い方をまねしましょう。

気持ちよく仕事をするために、ていねいな日本語を使おう

このコラムでは、日本でお客さんと話す仕事をする時に便利でていねいな日本語を紹介しました。ていねいな日本語はお客さんもいい気持ちになりますが、自分もいい気持ちで働けるようになりますよ。

日本語の勉強もしてアルバイトもすることは大変だと思いますが、自分の夢や目標のためにぜひ頑張ってくださいね!

この記事を書いた人

清水しほ

九州の日本語学校や大学で日本語を教えています。ゲームと漫画が大好き。 日本語を勉強している人のために地域の日本語教室を創るコーディネーターやWebライターの仕事もしています。

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