【2023年7月11日に新しくしました】
目次
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日本の大学の半分以上は、学校に入るための試験に日本留学試験(EJU)の成績を使っています。
国立大学においては、ほとんどすべての学校が使っています。専門学校でも日本語力の審査のために日本留学試験(EJU)または日本語能力試験(JLPT)の成績を参考にすることがほとんどです。
日本留学試験(EJU)利用校数 (2022年2月現在)
国立 | 公立 | 私立 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
大学 | 79 | 56 | 345 | 479 |
短期大学 | - | 9 | 94 | 103 |
大学院 | 7 | 14 | 53 | 74 |
高等専門学校 | 51 | 0 | 0 | 51 |
専門学校 | 0 | 2 | 190 | 192 |
「日本語」と、基礎学力を測る「総合科目」「数学」「理科」の4科目のうちから、1科目から3科目までを選んで受験します。
「総合科目」「数学」「理科」は、日本の高等学校の学習指導要領に準じた内容となっています。
「総合科目」と「理科」を同時に選ぶことはできません。学校や学部、コースによって学校に入るための試験に使う科目がちがいます。だから、入学を希望する学校が指定している科目をEJUの試験を受ける前に確認しましょう。
試験科目 | 出題言語 | |
---|---|---|
日本語 | 日本語 | |
基礎学力 | 総合科目 | 日本語 または 英語 (選択) |
数学 | ||
理科 |
日本の大学等での勉強に対応できる日本語力(アカデミック・ジャパニーズ)を測定します。
【出題内容】「記述」「読解」「聴解・聴読解」の3つの領域から構成されています。
時間と配点は、「記述(書く問題)」30分(50点)、「読解(読んで理解する問題)」40分(200点)と「聴解・聴読解(聞いて理解する問題)」55分(200点)で合わせて400点満点となっています。
「記述問題」は、2つ以上のテーマのうちから1つを選んで、指定の文字数で質問に答えます。読解、聴解・聴読解の問題は、すべてマークシート方式です。
「読解問題」は、日本語で文章問題と選ぶ答えが書いてあります。
聴読解問題は、問題が書いてある本に書かれていることを見ながら、音声で流れる問題に解答します。聴解は、問題も選ぶ答えもすべて音声で流れます。
80分(200点満点)で、文系の基礎的な学力を測定します。
【出題内容】日本の高校で学ぶ「公民」「地理」「歴史」を合わせた総合的な科目です。公民は、政治や経済、社会全般に関する科目です。
80分(200点満点)で、数学の基礎的な学力を測定します。
【出題内容】文系学部や数学をあまり必要としない理系学部用の「コース1」(基本,Basic)、または数学を高度に必要とする学部用の「コース2」(上級,Advanced)のどちらかを選びます。
80分(200点満点)で、理系学部での勉強に必要な理科(物理・化学・生物)の基礎的な学力を測定します。
【出題内容】物理、化学、生物の3教科のうち2教科を選んで受験します。
日本語の試験以外は、受験する言語を日本語と英語から選ぶことができます。しかし、学校によっては、日本語での受験しか出願の条件として認めていないこともあります。だから、希望する学校の試験要項(大学や専門学校の入学試験をうけるときに大切なことを書いたもの)をはじめに確認をしておきましょう。
日本留学試験(EJU)のウェブサイトで2010年から後の試験問題が公開されています。その他、これまでに出題された試験問題は、日本の中の主要な書店で買うことができます。しっかりと試験の準備をしておきましょう。
日本留学試験(EJU)でこれまでに出題された試験問題サンプル(JASSOのウェブサイト)
※高等教育機関での学びはおおまかに文系と理系に分別されています。総合的な分野や今の社会に合わせた新しい学問では、文系・理系の枠をこえた学びが必要とされます。日本留学試験(EJU)の受験のときには、進学を希望する学校が指定している科目を確認して選びましょう。
文系:法学部や社会学部、国際関係学部など、主に人間の活動を研究の対象とする学問の系統
理系:工学部や理学部、医歯薬学部など、主に自然界を研究の対象とする学問の系統
毎年2回実施されています。第1回は6月、第2回は11月に試験が行われます。
第1回 | 第2回 | |
---|---|---|
出願 | 2~3月 | 7月 |
受験票受取 | 5月 | 10月 |
試験日 | 6月 | 11月 |
成績通知書受取 | 7月 | 12月 |
日本の中の17都市と海外の17都市で実施されています。(2022年9月現在)
北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県(または福井県)、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県(または広島県)、高知県、福岡県、沖縄県
インド(ニューデリー)、インドネシア(ジャカルタ・スラバヤ)、韓国(ソウル・プサン)、シンガポール、スリランカ(コロンボ)、タイ(バンコク・チェンマイ)、台湾(台北)、フィリピン(マニラ)、ベトナム(ハノイ・ホーチミン)、香港、マレーシア(クアラルンプール)、ミャンマー(ヤンゴン)、モンゴル(ウランバートル)
「出願」は試験を受けるための申し込みをすることです。「オンライン出願」と「郵送出願」の2種類から選べます。試験日よりも3か月以上前に出願期間が設定されています。忘れずに出願し、受験料の支払いをしましょう。実施地により、選ぶことができる出願方法や受験料がちがうので注意してください。
(日本で試験を受けるとき)出願方法に関係なく、簡易書留郵便で申込をした住所に受験票が送られてきます。配達員の人から直接受け取りましょう。
出願方法に関わらず、簡易書留郵便で申込をした住所に「成績通知書」が送られてきます。出願をオンラインで行ったときは、オンラインでの成績確認ができます。成績は、志望校を選ぶときの参考にしましょう。
学校に入るための試験を受けるときには、EJUの試験を行っているJASSOから直接、大学や専門学校にこの成績が提供されます。
実施会場や年度によって各日程は異なります。必ず実施要項(試験に関する大切なことを書いたもの)を確認しましょう。出願をして、試験を受けて、成績通知書を受け取れるまでには5カ月ぐらいかかります。入学を希望する学校の試験に間に合うかどうか、しっかりとスケジュールを確認しておきましょう。
アクセス日本留学 編集部。外国人留学生のみなさんが日本の学校を見つけるための資料請求ができるWebサイト「アクセス日本留学」の運営や「外国人留学生のための進学説明会」を開催しています。
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