UPDATE | 2020年08月07日
地震、台風、大雨...最近、いろいろな災害が起こっています。日本は特に地震が多い国です。「災害が起きてから」ではなく、「災害が起きる前」に、私たちは何をしておいたら良いのでしょうか?この記事では準備しておいたほうが良いものと、災害に備えて覚えておきたい日本語を紹介します。
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災害が起きると電気が止まり、外に出られなくなるかもしれません。そんなときに懐中電灯(手持ちの電気製品)や水があれば安心です。また外に出られない状態が何日も続くことがあるので、食べ物もあったほうがいいです。スーパーマーケットやコンビニで売っている缶詰、カップラーメン、スナック菓子は、買ってから長い間置いておいても食べられます。こういった災害のときに便利な食料を「非常食」と言います。
また、持病のある人の場合、いつも飲んでいる薬は寝ているときも近くに置き、いつでも取れるようにしましょう。地震などで物が落ちてきてケガをすることもあるので、ばんそうこうも用意しておきましょう。
今は災害が起きたときに持って行ったり、まとめて自分の近くに置いておいたりできる非常袋も売っています。ひとつ買えば、その中に必要なものがすべて入っているのでおすすめです。GoogleやYahoo! Japanなどの検索エンジンを使い、「非常時(ひじょうじ)」「防災(ぼうさい)グッズ」と言葉を入れて検索してみてください。インターネットで買うこともできます。
2011年3月、東日本で大きい地震があり、津波がきて大きな被害が出ました。逃げるように言われても、日本語がわからなくて困っている外国人もいました。
日本語が初級レベルでも、災害が起きる前に覚えておかなければならない日本語があります。まずは日本語能力検定N4レベルで出てくる命令形と禁止形は、非常時によく使われる文法です。
例えば「逃げろ」「走れ」などは命令形で、日本人が命令形で話しているのを聞いたことがない人もいるかも知れません。災害が起きたときなどは急いで逃げなければならないこともあります。丁寧な日本語は長いので、短い表現、命令形でお願いすることがあります。
災害に慣れていないと、すぐに逃げようとしてしまうのですが、外に出るとビルの窓ガラスが割れてケガをしたり、建物が倒れてきたりすることもあります。「出るな」「行くな」は「出ないでください」「行かないでください」という意味で使われますが、命令形と同じように禁止形も災害が起きたときによく使われます。
最近、熊本県で災害がありました。そのため、熊本県のホームページでは外国人のためにやさしい日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語で書かれたパンフレットがあります。
熊本県に住んでいる人だけではなく、日本全国で使える非常時に必要な日本語や、どうしたらいいかが紹介されています。ぜひ読んでみてください。
参考:外国人住民のための防災パンフレット(やさしい日本語、英語、中国語、韓国語、ベトナム語)
しっかりと準備をしていると、地震や台風が起きたときも落ち着いて行動することができます。大きい災害だと、スマートフォンで誰かに連絡したりインターネットがつながらなくなったりすることもあります。自分の命を守るために何をすればいいのか、災害が起きる前に知っておくことが必要です。
読書が好きなフリーライター。大阪で生まれ育ち2010年に上京。取材記事や書評、コラムを執筆。現在は文筆業のかたわら、都内の日本語学校で外国人に日本語を教えている。
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