UPDATE | 2019年11月29日
日本語の【祭】とは、元々は感謝を表したり、神や仏、ご先祖様に祈りをささげる行為として生まれました。元々の祭りの意味とは、神様への感謝以外にも、穀物などの農作物が豊かに実ることを願ったり、実ったことに感謝するもので、収穫した農作物をお供え物として捧げることもあります。 日本だけでなく、様々な国で、その地域ごとに独自の儀式があります。日本の祭りは、神道系に分類されるものが多いですが、海外の習俗から影響を受けているものも多いです。 地域名が祭りの名前についていたり、祭りの内容で命名されることもあります。日本には、全国でおよそ30万以上もの祭りが存在すると言われています。たくさんあるので、全てを見て回ることは難しいと思いますが、特に一度はぜひ見てほしい日本の有名な祭りを4つピックアップしてみました。
INDEX
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祇園祭は京都市東山区の八坂神社の祭り。1000年以上の歴史を持つ、昔から続いてきた祭りです。祭り自体は7月の1ヶ月間にわたって行われる大がかりなもので、大きな見どころは、宵山、山鉾巡行、神輿渡御です。
宵山は祇園祭の前夜祭のことです。宵山になると鉾町では山や鉾が建ち、たくさんの夜店が出て、1日30万人もの見物客で賑わいます。町には浴衣姿の人があふれ、京都の風習や食べ物を楽しむ光景が見られます。
山鉾巡行は、鉾が京都の中心部を練り歩き、そこから各山鉾町へと戻るコース。鉾が少しずつ交差点を曲がる「辻回し」の技は一番の見どころでしょう。
神輿渡御は、夜遅くまで市内中心部を神輿が駆けめぐります。祇園祭と一言でいっても色々な特徴があり、とても見る価値があります。
天神祭とは、学問の神様である菅原道真公の命日にちなんで、毎月25日前後に全国の天満宮で催される祭りの総称で、中でも有名なものが、「大阪天満宮」で毎年開催される「天神祭」です。
毎年130万人もの人が訪れるいわれる「天神祭」は毎年夏に、賑やかに行われます。約5,000発もの奉納花火と、100隻もの大船団が川に浮かび、花火と大船団が浮かぶ光景は迫力満点です!
ねぶた祭り、といえば知名度が高い日本を代表する祭りの一つ。 巨大な灯籠(これを「ねぶた」といいます)を山車に乗せて練り歩く、迫力がありつつも華やかな祭りです。ねぶた祭りの元となったのは、奈良時代の七夕祭りまでさかのぼると言われており、そこから1300年近く経った今でも地元の多くの人に愛されている、一年で最も大きなイベントとされています。
8月の1週目に開催され、街全体が盛り上がる最大の祭りですが、実はねぶた祭りは青森県の各地で行われている祭りで、場所によって内容が少しずつ異なり、その数は数十種類にも及ぶといいます。その中でも「青森ねぶた」「弘前ねぶた」「五所川原立佞武多(たちねぶた)」の3つは特に「三大ねぶた祭り」と呼ばれており、中でも最も有名で来場者数も多いのが青森市で開催される「青森ねぶた」。
毎年8月のはじめに1週間ほど開催されており、なんと200万人もの観光客が訪れるといわれています。
そして、最終日の夜には、その年の審査で賞をとったねぶただけが船に乗せられて青森港内をめぐります。
「青森花火大会」も同じタイミングで行われ、ねぶたを乗せた船の向こう側に花火が上がる様子は祭りの締め括りとして非常に見ごたえがあります。ねぶたと花火を見ることができるのは最終日だけなので、是非見に行ってもらいたいです。
阿波踊りは、阿波国(今の徳島県)を発祥とする盆踊りで、徳島の夏を盛り上げる四国三大祭の一つ。阿波おどりの踊り方は大きく分けると「男踊り」と「女踊り」の2つに分類され、「男踊り」は男らしい力強さを感じさせてくれる踊りで、「女踊り」は日本女性の美しさを表します。
徳島市では、「阿波踊り」の会場が複数設置され、踊り広場だけではなく路上に至るまで、街全体で楽しむことができます。阿波踊りは、一つの踊りのグループの事を「連(れん)」といいます。徳島県にはこの「連」が900以上もあると言われており、街を散策していれば、必ずどこかの「連」の踊りを見ることができるでしょう。
阿波踊りは夜になると、ますます盛り上がりを見せ、街灯や特設ライトが輝く中で街中に人が溢れ、至る所で鳴り物の音が響くなど、夏の夜をますます楽しむことができます。
徳島市「阿波踊り」は、400年以上の歴史がある盆踊りで、夏の徳島を熱く盛り上げるものとして徳島の人々の心の拠り所となっています。夏祭りとしても絶対見逃せない1つでしょう。
日本の祭りは、日本の歴史の象徴であり、それぞれの祭りには、独自の歴史および文化的背景と地元の慣習が色濃く表現されています。皆さんも日本に来たら、地元文化を体験するだけではなく、様々なエリアで開催される伝統的な祭りをめぐってみてはいかがでしょうか。
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