富士山に登る
ところで、富士山はどの季節でも登れるのでしょうか?
実は富士山の登山道が一般向けに開放されているのは、7月初旬から9月初旬にかけての約2カ月の間のみとなっています。
この時期以外の富士登山は危ないのでやめておきましょう。特に冬場は経験者でも亡くなることもあるほど危険です。
富士山の登り方はいくつかあります。
一番下から山頂まで歩いて登るのはさすがに厳しいので、富士山の五合目(中間地点)まで車かバスで向かい、そこから登り始めるのが一般的です。
登山道は4つのルートがあり、初心者向けで一番人気がある「吉田(よしだ)ルート」(山梨県側)、登山経験者向けの「須走(すばしり)ルート」、ロングコースの「御殿場(ごてんば)ルート」、山頂までの距離が一番短い「富士宮(ふじのみや)ルート」(静岡県側)と、それぞれ特徴があります。
実は私も大学生の頃、友人達と富士山登山ツアーに参加して山頂まで登ったことがあります。
初心者の方はガイドがついているツアーに参加するのが一番安全だと思います。
実際に山道を歩いて登るのはそれほどきつくないのですが、山頂に近づくほど酸素が薄くなっていき、「高山病」(頭痛や吐き気など、酸素が少ないことが原因で出てくるさまざまな症状)になり頭がフラフラしました。
それでも山頂からみた朝日がのぼる瞬間の景色は本当に最高で、今でも忘れられません。
ただ登るだけでは物足りないという人には、山頂から噴火口をぐるりと一周する「お鉢巡り(おはちめぐり)」というコースがおすすめです。間近で火口が見られて迫力がありますよ。
五合目まで下山した後は、のんびり温泉に入って疲れ切った体を休めましょう。
最後に富士山がきれいに見える絶景スポットをいくつか紹介します。